自分のサイトやブログで紹介した商品が売れると報酬を得ることができる仕組みがアフィリエイトです。
ある程度の閲覧数があれば生活していけるくらいの金銭を得ることもできます。
しかし中にはアクセス数の割にはあまり稼げていないというアフィリエイターもいます。
もしかしたら「売りたい」という気持ちが文章に滲み出てしまったいることが原因かもしれません。
そのような内容では閲覧者はお金を出したくなくなるということが実験でも分かっています。
インセンティブを貰ってる製作者のビデオにお金は集まらない
ニューヨーク大学のアリクサンドラ・バラシュたちが行った研究を紹介します。
実験では乳がんの研究資金集めと啓蒙のためのビデオを作ってくれる人を募集し36人の製作者が集まりました。
彼らの一部には視聴者の募金額に応じてインセンティブが支払われることになりました。
10ドルの寄付につき1ドルがもらえます。
243人の視聴者が集められビデを見せられました。
視聴者には参加報酬の10ドルとは別に3ドルが渡されました。
この3ドルはそのまま持ち帰ってもかまわないし、ビデオに共感したら寄付をしても良いとなっています。
最終的に多くの寄付を集めることが出来たのはインセンティブが支払われない製作者のビデオでした。
この実験の面白いところは視聴者は製作者がインセンティブを受け取るのかどうかを知らなかったということです。
つまり「金を貰ってる奴には寄付したくない」という心理は働かないシチュエーションです。
お金が欲しいという欲求が誠実な行動を妨げる
なぜ視聴者はインセンティブの支払いの有無を知らないにも関わらずそれを貰っていない製作者のビデオに共感したのでしょうか?
理由は製作者の中で利他主義と自己利益の対立が起こったからです。
そのため製作者が誠実に振舞うことを妨げ、視聴者にもそれが伝わってしまったのです。
誰かのためにやっているはずのことで自分の利益も得ようとするとバレるのです。
アフィリエイトのためのサイトでもこれと同じことが言えます。
お金が欲しいからといって売りたいという欲望が前面に出た内容にすると閲覧者は引いてしまいます。
自分では上手く誤魔化して書いているつもりでも下心が見え隠れしているかもしれません。
見る人の役に立つことだけを考えて文章を書いたほうが結果的に多くの報酬を得ることができるのではないでしょうか?