バーナム効果:占い師や霊能者を信じてしまう心理

バーナム効果:占い師や霊能者を信じてしまう心理

占いを信じる人の割合は「ある程度信じる」という人も合わせると半分近くいるそうです。
特に女性に多く、それなりの社会経験を積んでいるはずの30代、40代以上の人でもけっこうな割合で信じている人がいます。
占いが当たっていると信じる背景には心理学のトリックが隠されています。

バーナム効果

アメリカの心理学者バートラム・フォアは次のような実験を行いました。

学生に性格についての心理検査を行いその結果を渡します。
しかし渡された内容は検査結果とは全く関係ありません。
バートラムが占いの文章を適当に組み合わせて作った文章だったのです。

具体的には

  • あなたは他人に好かれたいと思っているが自分を批判する傾向がある
  • 外見的には規律正しく自制的だが内面はクヨクヨしたり不安になる傾向がある
  • 正しい判断や行動をしたのか疑問を持つことがある

などです。

全員に同じ文章を渡しました。
学生たちはその検査結果が自分の性格に当てはまっているかを5段階で評価しました。
そのときの平均スコアは4.26でした。

お分かりだと思いますが分析結果として渡されたものは誰にでも当てはまるものです。
しかし「これがあなたの分析結果です」と言って渡されると信憑性が高くなるのです。

占いでも「あなたは明るい性格ですがときどき落ち込むこともありますね」と言われると納得してしまうのです。
とくに「明るい性格」「落ち込む」のような両面提示は信憑性が高まるテクニックです。

カラーバス効果

友達に「日本の道路を走っている車の色は白が最も多いんだよ」と言われたとします。(実際にはどうだか分かりません)

するとあなたは白い車ばかり意識するようになります。
そして「本当に白が多いんだ」と思ってしまいます。

これを心理学でカラーバス効果(color bath)と呼びます。
意識している事柄は目に付きやすいということです。

占いが当たったような気になるのもこのカラーバス効果です。

占い師に「これから一週間はちょっとしたトラブルが増えるから気をつけなさい」と言われたとします。
すると帰り道で躓いただけで「当たった!」と思ってしまいます。

その後も何か都合の悪いことが起こる度にトラブルが起こっていると考えます。

これは単純にトラブルだけ意識しているため、いつもよりも発生頻度が高くなっているように錯覚しているだけです。
ちょっとしたトラブルもあればちょっとしたラッキーもあったはずなのです。

ホットリーディングとコールドリーディング

ホットリーディングとは相手の情報を事前に調べておき、あたかも占いによって読み取ったかのように思わせるテクニックです。
占い師だけではなく霊能者なども使うトリックです。

有名な霊視番組でもゲストの事前情報をスタッフが調べているのを知っている人も多いと思います。
現在はネットで一般人の情報も簡単に手に入るようになりましたので予約時にフルネームさえ分かれば当日までに簡単に調べることができます。

個人の情報が得られなくても職業が分かればその人が所属する業界のことを調べることで尤もらしい話をすることが出来ます。

コールドリーディングというのは相手の見た目や仕草、話しかたから情報を読み取ったり、あいまいな表現で話すことで相手のことを言い当てたように思わせるテクニックです。
極端な例で言えば「あなたは最近悩みを抱えていますね?」というセリフがあります。
占いに来ているくらいですから悩みを抱えているのは当たり前です。

そもそも何の悩みもない人というのはいませんので外しようがないのです。
このような話術によって信じ込ませるのが占いのテクニックなのです。騙されないように気をつけましょう。