採用面接でブレインティーザー問題(頭の体操)を出したがる人はナルシストでサディストである

採用面接でブレインティーザー問題(頭の体操)を出したがる人はナルシストでサディストである

日本全国にある電信柱の数はいくつでしょうか?
マンホールのフタが丸いのはなぜでしょうか?

このような奇問を英語で「ブレインティーザー(brainteaser)」と呼びます。

直訳すると「脳をからかうもの」という意味です。

日本語でいうなら「頭の体操」といったところでしょうか。

企業の採用試験で出されることもありますがこの手の問題を好む人はナルシズムとサディズムを持っている可能性が高いです。

ブレインティーザーと性格特性の関係

ボウリンググリーン州立大学のスコット・ハイハウスは756人の働く成人にインタビュー調査を行いました。

その中でナルシズムやサディズム、社会的能力などの性格特性についても質問しました。
またブレインティーザーがどの程度適切なものであるかの評価もしてもらいました。

結果はブレインティーザーを高く評価する人ほどナルシストでサディストで社会的能力が低い傾向にありました。
また従業員の採用において直感に頼ることが重要であるという考えを持っていることも分かりました。

採用経験のある約500人を対象に行った調査でも同じ結果が再現されました。

答えが合っているかは重要でない

「全国にある電信柱の数」のように実際に調べることの出来ないモノや調べるのに手間のかかるモノを少ない手がかりから論理的に導き出す手法をフェルミ推定と言います。

採用面接でこういった質問をするのは応募者の思考の過程を知りたいからです。
そのため数字が合っているかどうかはそれほど重要ではありません。

「1個ずつ数えます!」と答えても入社できることはあります。

ただ最近ではまともなコンサルティング会社でこういった問題を出すことは減ってきているようです。

グーグルも採用面接で使っていたが意味はなかった

検索エンジン大手のグーグルもかつてはこの手の問題を面接で出していました。
しかし人事担当のラスロ・ボック氏が全く意味がなかったとインタビューで答えています。

そもそもフェルミ推定にしてもその他のひらめきや論理的思考力、推理力が問われる問題でも簡単に対策が出来てしまうのです。
決して地頭の良さが測れるものではありません。

そういった問題が多いとされるIQテストなども1回目と2回目では練習効果が発揮されるためスコアは上がります。
なので心理学の実験などでもその分が結果に影響をしないよう実験手法を工夫します。

あなたが人事担当者なら奇問で応募者を試そうとするのは危険です。
仕事で使える人間を採用したいと考えているのにクイズ慣れしているだけの人間を採用してしまうかもしれません。
また応募者から「時代遅れな採用をやっている会社だな」と見切りをつけられてしまう可能性もあります。

参考文献:Scott Highhouse, et al. (2018). Dark Motives and Elective Use of Brainteaser Interview Questions.

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