バブル崩壊を予測できる特殊な脳を持つ人々

バブル崩壊を予測できる特殊な脳を持つ人々

今から10年ほど前にサブプライムローンが不良債権化し不動産バブルが崩壊し世界的な金融危機が起こりました。

2008年には大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破産し「リーマンショック」などとも呼ばれました。

このような危機で多数の投資家が損失を出す中でもそれを予測し大儲けした人達もいます。
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』はそんな人達を描いた映画です。

この映画の登場人物にはモデルとなった人達が存在しています。
彼らの脳の構造がどうなっているのかは分かりませんが、世の中にはバブルの崩壊を予測できる脳を持った人もいるようです。

脳からの警告信号?

バージニア工科大学とカリフォルニア工科大学が行ったバブル予測と脳についての実験があります。

この実験では320人が市場取引のシミュレーションゲームに参加しました。

その中でまず分かったことは常にバブルは発生するということです。
シミュレーションゲーム では16セッションの中で各々50の取引が行われましたが必ずどこかのタイミングでバブルが起こったのです。
人間が参加する以上は期待が期待を呼び価格を高騰させるということです。

この実験では参加者の脳活動のスキャンも行っています。
そのデータによると儲けを出した人と損をした人では異なる反応をしていることが分かりました。

損をした人は興奮を呼び起こす側坐核の反応に基づき取引をしていました。

儲けを出した人は島皮質前部の活動を支持し側坐核の反応は無視しました。
彼らの脳はバブルがピークに達する直前に島皮質前部が活性化していたのです。
そしてバブルが崩壊する前に売り抜けることに成功しました。

バブル崩壊を予測できる人達の脳は危機が迫ったときに警告信号を出している可能性が示唆されています。

投資塾の先生は株で儲けているわけではない

投資においてはほとんどの人が冷静な判断をしていません。
株の必勝法や投資塾などは大盛況です。

本当に儲かる方法を知っているなら他人に教えずに自分だけで投資するはずです。
市場はゼロサム(全体の得と損の合計が0になる)なのですから人に教えるほどに自分が損をするのです。

また金融機関が売りにくる投資商品も同様です。
その商品が顧客に紹介されるまでには何人が手数料を手にしているのでしょうか?
本当に儲かるのなら営業マンに払う人件費まで投資に回すべきです。

こうったものに騙されている人は側坐核の反応に従って投資をしてしまう人たちなのかもしれません。

儲かる方法を教えてもらっても儲かるのは教えた人だけということを忘れないでください。

参考文献:Alec Smith, et al. (2014). Irrational exuberance and neural crash warning signals during endogenous experimental market bubbles.

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