チアリーダー効果:集団でいる女性が全員可愛く見えるのはなぜか?

チアリーダー効果:集団でいる女性が全員可愛く見えるのはなぜか?

集団でいる女性を見るとみんな可愛く見えることはないでしょうか?
このような現象を心理学で「チアリーダー効果」と呼びます。

チアリーダー効果とは

チアリーダー効果とは1人でいるときよりも集団の中にいるときの方が同じ顔であっても魅力的に見える現象のことです。
ブライドメイドパラドックスと呼ばれることもあります。

スポーツの観戦をしているときに大勢のチアリーダーが出てくると皆が美人に見えます。
しかし個々の顔をじっくりと観察するとそれほどでもなかったという経験をしたことのある人もいると思います。

アイドルグループや街中を歩いている集団などでも見られる現象です。

2008年にアメリカで放映された「How I Met Your Mother」というドラマの登場人物のセリフが発端と言われています。

チアリーダー効果は男性のみ、女性のみ、男女混合、どのパターンのグループでも起こり得ます。

名前からは想像しにくいですが男性でも起こることなのです。

集団の人数は4人以上から起こるとされています。それ以上人数が増えても変化はありません。多いほど可愛く見えるということはないのです。

実験でも証明されている

チアリーダー効果はカリフォルニア大学のドリュー・ウォーカーとエドワード・バルが行った実験でも証明されています。

実験では参加者に集合写真を見せてそこに写っている人の顔の魅力を評価してもらいました。

次に1人で写っている写真の評価をしてもらいました。

その結果、同じ人物でも集合写真に写っているときのほうが高く評価されたのです。

実験では評価者に同じ人間だと気づかれないようにランダムに表示するなどの工夫がされています。

人は平均顔が好き→集団にいる個人は平均顔に見える

なぜチアリーダー効果が起こるのでしょうか?

人は平均顔が好き

まず知っておいてほしいことは人間は平均顔が好きということです。

特徴的な顔よりも見慣れていますからこれは当然かもしれません。見慣れたものには脅威よりも好感を覚えます。

これを示す有名な実験があります。
テキサス大学心理学部のジュディ・ラングロワとロリ・ログマンは複数の人の顔を合成した写真を作りました。

それを被験者に見せて魅力を評価させました。

その結果、4人の顔を合成して作った写真よりも、32人の顔を合成して作った写真のほうが好意的に評価されました。

元となる人数を増やしたほうがより平均に近づきますから、32人から作った平均顔のほうが魅力的ということです。

集団にいる個人を平均顔と認知する視覚のプロセス

上記の説明から個人が集団でいるときに平均顔に見える傾向があればチアリーダー効果が起こることが分かると思います。

実際にそれは起こります。視覚の認知プロセスが関係しているようです。

人間は集団を見たときにそこに所属するメンバーの顔のサイズやパーツ、感情の平均値を瞬時に形成すると言われています。

個々の要素としてではなく全体として認識しているのです。

そしてその個々を認識するときに全体を似たものとして認知します。

つまりより平均に近いと考えるのです。

これがチアリーダー効果の仕組みではないかと言われています。

魅力的な人間と思われたいのならSNSのプロフィールは集合写真を使ったほうが良いかもしれませんね。

参考文献:
Drew Walker, Edward Vul(2013)Hierarchical Encoding Makes Individuals in a Group Seem More Attractive
Judith H. Langlois, Lori A. Roggman(1990)Attractive Faces Are Only Average.

心理学カテゴリの最新記事