女性の前では男性の行動は変化します。
カッコつけますし優しくもなります。
これはオスとしての本能なのかもしれません。
見知らぬ女性が側にいるときでさえカッコつける
女性が近くにいると男性の行動が変化するということは実験からも分かっています。
具体的には以下のようなことです。
- 信号無視や駆け込み乗車など交通ルールを無視する
- ギャンブルや投資でリスクを負うようになる
- スケボーパークではより危険な技を繰り出そうとする
- 予定よりもお金を多くつかう
男性がこれらの行動をとるとき「これは女性から見たらカッコイイ行動だ」と思っています。
女性の魅力の影響も関係しますが知り合いではない女性の前でも起こります。
道を歩いているだけの女性の前でもカッコつけるのです。
女性の場合は近くに魅力的な男性がいても行動に変化は起こりません。
女性しかいないときは優しくなる
上記で挙げた行動は男らしさや攻撃力をアピールするためのものです。
強いオスほどメスを惹きつけることができますから進化心理学的にも自然なことです。
しかしアムステルダム大学のマーク・ヴァン・ヴグらの実験によると女性が近くにいると男性の優しさも増すことが分かりました。
女性の前では公共財により多くの貢献をしボランティアなどへの参加意欲も増したのです。
美人と判断した女性がいるときはさらにこの効果が強まりました。
ただし周囲に女性しかいないときという条件がつきます。他の男性がいるときはこうった現象は見られませんでした。
男性に寄付をもらいにいくときは女性だけでいったほうがより多くの金額を獲得できるかもしれません。
男性は美女の前にいるときは判断力が鈍るということを覚えておいてください。
追記:先日「チアリーダー効果」の記事を書きましたが今回紹介した現象もチアリーダー効果と呼ばれることがあります。
この言葉は2つの意味を持っているのです。
参考文献:Mark Van Vugt, Wendy Iredale,(2011)Men behaving nicely: Public goods as peacock tails