食欲を減らせるのは青い皿ではなく赤い皿だったという実験

食欲を減らせるのは青い皿ではなく赤い皿だったという実験

ダイエット中の人は赤いコップやお皿をつかってみてください。

それによって食べる量を減らすことができるかもしれません。

よく青い皿をつかうと食欲を抑えられると言われますが、今回紹介する実験はそれと反対の結果のものです。

飲み物とお菓子の実験

スイスのバーゼル大学等が色と食事の摂取量についての実験を行いました。

赤いラベルのコップに入った飲み物は飲まれない

実験ではホワイトティー、レモンティー、グリーンティーの3種類の飲み物を用意しました。
そしてそれぞれを赤いラベルを貼ったコップと青いラベルを貼ったコップに入れます。

実験の参加者には「味の評価をしてほしい」と伝えそれらの飲み物を飲んでもらいました。

その結果、3種類とも青いラベルのコップに入った飲み物のほうが多く飲まれました。
赤いラベルのコップに入った飲み物のほうが飲まれなかったということです。

味の評価については色による違いはありませんでした。
青いほうがおいしく感じるということはなかったのです。

つまり味覚の感じ方が飲む量に影響を与えたわけではないということです。

赤いお皿のお菓子は食べられない

つぎにお菓子のプレッツェルをつかった実験を行いました。

この実験では心理学に関するアンケートに協力してもらいました。
そしてそのアンケートを記入するテーブルにお皿に入ったプレッツェルを置いておき自由に食べてもらいました。

お皿の色は赤、青、白の3色です。

食べられたプレッツェルの平均枚数は以下の通りです。

  • 赤いお皿:1.57枚
  • 青いお皿:3.00枚
  • 白いお皿:2.91枚

赤いお皿に入ったプレッツェルの消費量が有意に少ないことが分かりました。

赤色は回避のシグナルとして機能する

なぜ赤いラベルのコップや赤いお皿をつかうと飲食物の消費量が減るのでしょうか?

それは赤が人間にとって回避行動を誘発する色だからと考えられます。

信号や看板で赤は禁止や危険を示す色として使われることが多いです。
つまり私達は社会生活を送る中で赤を見ると回避行動を起こすように学習されているのです。

また動物の本能として赤を危険なものと認識している可能性もあります。
血の色は赤ですし、毒を持つ動物の体には赤が入っていることが多いです。
動物には赤を見たときに避けるためのプログラムがインプットされているのかもしれません。

実際にアカゲザルは赤いシャツを着た人間からは食べ物を盗もうとする可能性が低いという研究もあります。

赤い食器をつかってみて

今回、紹介した実験の特筆すべきことはそれが実験室の中で行われたものではないということです。

最初の飲み物の実験は大学のエントランスで行われましたし、2つ目のプレッツェルの実験も心理学の展示ブースで行われました。

周囲に気を散らすものが多く存在する状況だったということです。
これは私達の日常生活に近い環境といえます。

つまり私達が生活の中で赤いお皿やコップを使ったときに同様の効果が再現しやすいかもしれないということです。

ダイエット中の人はぜひ赤い食器をつかってみてください。

参考文献:Oliver Genschow, et al.(2012).The color red reduces snack food and soft drink intake