寝る前に音楽を聴くと睡眠の質が悪くなる(ベイラー大学)

寝る前に音楽を聴くと睡眠の質が悪くなる(ベイラー大学)

寝る前に音楽を聴くとリラックスして安眠できると言われています。
しかし最近アメリカで行われた実験では逆効果になる可能性が示唆されています。

ベイラー大学で睡眠の研究を行っているマイケル・スカリン博士らのチームが睡眠の質や音楽を聴く習慣について聞き取りを行ったところ、音楽をよく聴く人ほどイヤーワーム(※1)の頻度が高く睡眠の質も低い傾向にあることが分かりました。

(※1 イヤーワームとは頭の中で何度も同じ曲が流れて離れない状態のことです)

さらに博士らは実験参加者にイヤーワームが起こりやすそうな曲、具体的にはテイラー・スウィフトの『Shake It Off』、カーリー・レイ・ジェプセンの『Call Me Maybe』、ジャーニーの『Don’t Stop Believin’』の3曲を聴かせて眠らせ、その間の脳波や心拍数などを計測しました。

その結果、寝る前に音楽を聴くことが睡眠の質を低下させていることが分かりました。
特に歌詞の入っていない演奏のみのインストゥルメンタルを聴くことが睡眠の質を低下させました。

また音楽を聴いて寝ると脳内で短期記憶から長期記憶へと変換するプロセスに関連する部位が活性化することも分かりました。
つまり寝る前に聴いた音楽の情報を睡眠中も脳が処理しようとしているということです。
それによって睡眠の質が低下している可能性があるのです。

寝る前に音楽を聴く習慣のある人は自分の睡眠の質を確認したほうが良いかもしれません。
ちなみにイヤーワームを打ち消すにはその曲を最後まで歌いきることが有効とされています。

参考文献:Bedtime Music, Involuntary Musical Imagery, and Sleep