「やめて」と言ってもやめない人に何と言うべきか?

「やめて」と言ってもやめない人に何と言うべきか?

やめてと言ってもやめない人への対処法を説明します。

「やめて」と言うのは逆効果

彼氏が悪口を言ってくる、彼女がスマホばかり見ている…
「やめて」と言うとその場ではやめるけれど、すぐにまた繰り返す…

これをやめさせるにはどうすれば良いでしょうか?

実は「やめて」と言うのは逆効果なのです。なぜなら反発心と認知のズレによる不快感が残るからです。これは大人でも子供でも同じです。

心理的リアクタンス

では何と言えば良いかというと「それをされると悲しい(または困る)」と言えば良いのです。

強く禁止するか?優しく禁止するか?

面白い実験があります。

子供たちを2つのグループに分けて色々なオモチャで遊ばせる実験です。
このとき1つだけ使ってはいけないオモチャを決めます。

片方のグループには「絶対にこのオモチャを使うな、怒るぞ」と強く禁止します。
もう片方のグループにはスタッフの人が「このオモチャで遊ばれると私は困っちゃう」と優しく禁止します。

すると優しく禁止されたほうはオモチャで遊ぶことこそしませんが近づいてしまったりします。
反対に強く禁止されたほうは近づくことさえしません。

ならば強く禁止したほうが良いと思うかもしれませんが違います。

この実験には続きがあります。
後日、再び子供たちを呼んで「どのおもちゃで遊びたい?今日は好きなので遊べるよ」と質問します。

すると強く禁止されたグループは禁止されていたオモチャで遊びたいという子が多かったのです。
それに対し優しく禁止されたほうのグループの子供はそれほどでもありませんでした。

心理的な反発と認知の不協和

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
理由は2つあります。

心理的な反発(心理的リアクタンス)

まず1つ目の理由として人間というのは「自分の行動は自分で自由に決めたい」という本能を持っていることが挙げられます。

他人から強制されるとその自由が奪われると思って反発したくなるのです。これを心理学で「心理的リアクタンス」と呼びます。

強く禁止されるとこの心理的リアクタンスが起こりやすくなります。
そのため禁止されたオモチャへの執着が強く残ってしまうのです。

しかし優しく禁止されたグループの子供はそこまで心理的リアクタンスが起こらないのでオモチャに執着しにくいということです。

認知的不協和を解消したいという欲求

もう1つの理由として人間は自分の欲求と行動が一致していないと不快感を感じるということが挙げられます。
「認知的不協和」が生じている状態といいます。

強く禁止されたグループの子供は「自分はオモチャで遊びたかった、でも禁止されて遊べなかった」という不快感を持っています。
そのためオモチャで遊ぶことでこの不快感を解消したいという欲求がいつまでも残るのです。

反対に優しく禁止されたグループの子供はこのようにはなりませんでした。

なぜなら認識が変わったからです。
どう変わったかというと「自分がオモチャで遊ばなかったのは、そもそもオモチャで遊びたいと思っていなかったからだ」と変わったのです。

オモチャで遊んで不快感を解消しようとするのではなく、自分の欲求に対する認識を変えることで不快感を解消したのです

なせこれができたかというと優しく禁止されただけだったからです。

禁止はされていましたが、怒られる心配はそれほどありませんでしたからオモチャで遊ぼうと思えば遊べる状況でした。
つまりそこに少しではありますが「選択の余地」があったのです。

「自分の選択によって遊ばなかったのだ」と思えたおかげで「そもそも、それほどオモチャで遊びたいとは思っていなかったのだ」と認識のほうを変えることができのです。

「それをやられると悲しい」と優しく禁止すると効果的

つまり「やめて」と言って禁止してしまうと強い反発と、欲求と行動のズレによる不快感を解消したいという気持ちが残ってしまうので、またその行動をしてしまうということです。

反対に「それをやられると悲しい、困ってしまう」と優しく禁止すると、反発が生まれにくいだけでなく、そもそもその行動をしたいとは思っていなかったのだと認知を変えさせることもできるのです。

なので、「やめて」と言ってもやめない人には「それをやられると悲しい」と言ってあげるのが効果的ということです。

心理的リアクタンスが生まれない方法

子供の実験なんか参考になるの?思うかもしれませんが、心理的な反発と認知の不協和を解消したいという心理は大人でも持っています。
また「やめて」と言ってもやめない人は精神的に幼い人が多いので大丈夫です。

ちなみに本物の子供にも使えるテクニックですがいつも使えるワケではありません。
子供の場合は「やめて」といってもやめないのには別の深い理由があることもあります。親の注意を引きたいとかストレスなどです。
なので子供の場合はまず原因を探ることが大事です。