子供の成績が悪いときに親が対応を間違うと余計に成績が落ちる

子供の成績が悪いときに親が対応を間違うと余計に成績が落ちる

子供がテストや通知表を持ち帰ったときに想像よりも悪い成績だったらあなたはどうしますか?

叱りますか?罰を与えますか?

もしそのような対応を取っているとしたら子供はますます勉強が嫌いになって成績は下がる一方です。

5年後の成績も相変わらず悪いまま

ミシガン大学の心理学部教授であるサンドラ・タンとパメラ・キーンは11歳から13歳の子供約500人とその親について調査を行いました。

その中で親が子供の悪いレポートカード(成績表)を受け取ったときにどのような反応を示すか質問しました。
懲罰的な対応をするか予防的な対応をするかということを聞いたのです。

そしてその5年後に子供の成績がどうなっているか追跡調査しました。
すると親が懲罰的な対応をしたグループの子供たちは読み書きと数学の成績が低いことが分かりました。

なぜ怒ったり罰を与えてはいけないのか?

怒ったり罰を与えたところで成績が上がらないことは分かると思います。
根本的な原因に対処していないのだから当然です。

しかしこのような間違った対応の悪影響はそれだけではありません。

子供のフラストレーションを溜めたり、学校や勉強に対する嫌悪感を抱かせる原因にもなるのです。
それによって余計に成績が下がってしまいます。

またクラブ活動や習い事を辞めさせるのもよくありません。
研究によるとこれらの社会的活動が成績に悪い影響を与えるのは勉強をする時間もないほどにぎっしりと詰め込まれているときだけです。

むしろスポーツや芸術活動は脳を活性化する効果があるといえます。
3年次から受験用の時間割に変更する進学校でも体育の授業だけは削らない所が多いのはこのためです。

子供の成績を上げるための方法

子供の成績を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?

まずは親子の温かい相互作用や信頼関係をつくることです。
これがなければどのような働きかけをしても子供は動きません。

その上で効果的な刺激を与えてあげることです。
一緒に書店に行ったり科学館に行ったりするのも効果的です。
実際にこのような経験を持つ子供のほうが成績が良いという研究もあります。

直接的に「勉強しろ」というよりも子供の自発性を呼び起こすことができます。

また成績が悪い理由について教師からのフィードバックをもらうことも有効です。

参考文献:Sandra Tang, Pamela Davis-Kean. (2015). The Association of Punitive Parenting Practices and Adolescent Achievement.

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