【敵対的買収が成功】新生銀行がSBIに降参!国が長銀を外資系ファンドに売却したときカモられたよな

【敵対的買収が成功】新生銀行がSBIに降参!国が長銀を外資系ファンドに売却したときカモられたよな

SBIから買収を仕掛けられている新生銀行が買収防衛策を撤回するといニュースが入ってきました。

SBIに買収されたくないと思った新生銀行はSBI以外の株主に有利になるような新株の予約権を割り当てるという、しょうもない買収防衛策を考え、それを株主総会にかけて賛否を問うつもりだったのですが…

すでにSBIが2割、国も2割くらいもってる

新生銀行の株式を2割ほど保有する国がこの買収防衛策に反対するか、もしくは議決権を行使しない可能性が非常に高いということが分かりました。
SBIも2割ほどすでに取得していますから両者で半数近くになります。
つまりほぼ否決されることが確定したようなものなので、株主総会で提案するだけ無駄となり取り下げたのです。

国が株価を下げるような買収防衛策に賛成するはずない

今回の買収防衛策に国が賛成できるわけないですね。

新生銀行は国からの公的資金が3500億円くらい返されずに残っています。
公的資金を注入したときに割り当てた優先株はすでに普通株に転換されています。

つまり国としては新生銀行の株価が上がらないと元がとれないのです。

株価を下げるような買収防衛策に賛成するわけないのです。公的資金は税金ですから賛成してたら批判されます。

長銀時代は破綻処理に8兆円の公的資金を投入

今回、新生銀行が3500億円の公的資金を返済してないという話になっていますが、実は3000億とか4000億とかのレベルの話ではないのです。

新生銀行はもともと日本長期信用銀行という銀行でした。

それがバブル崩壊で破綻して国有化されたのです。
その破綻処理に国のお金を8兆円くらい投入しています。
そして半分以上は損失で処理されてます。

外資系ファンドへの売却でヤラかした日本

その後、どういう経緯で再び民間の銀行、つまり新生銀行になったかというと国が外資系ファンドに売ったからです。

ゴールドマンサックス出身の人たちがつくったリップル・ウッドというファンドが組成したファンドに売ったのです。

このファンドは事実上のゴールドマンサックスじゃないか?みたいな噂もありましたけどね。
アドバイザーに入っていたのもゴールドマンサックスでしたから。

ちなみにそのとき国が長銀をこのファンドに売った値段がたったの10億円です。

さらに「瑕疵担保条項」といって、買収した後にこの長銀が持ってる債権の価値が下がった場合、
国が責任を持ってそれを買い戻すという条件までつけられているのです。

要するにこの時点で国は外資系ファンドにカモられているのです。

外資系ファンドの利益は1,000億円以上

外資系ファンドは国から10億ぽっちで買った銀行に自分らの資金を入れて、銀行としての形を整えて再び上場させたのです。
そのときの上場益が1000億円以上といわれています。

要するに長銀の破綻処理から外資系ファンドへの売却という一連の処理で、国は一回ヤラかしているのです。

なので、さすがに今回もやらかすわけにはいかないのです。だから買収防衛策に賛成などできないのです。

敵対的買収の数少ない成功事例になった

最終的には新生銀行がSBIから社長を受け入れることで話がついているようです。

とはいえこの案件はいわゆる敵対的買収です。SBIは「買収する」と言っていて、新生銀行側は「おたくには買ってほしくないです」と言ってたわけですから。

買収される前に新生銀行側が降参しちゃいましたけどね。

敵対的買収はほとんど失敗に終わることが多いですが今回はほぼ成功です。
M&Aの歴史に残る案件といえるのではないでしょうか。

ちなみに「今でしょ」の林修先生は新卒で日本長期信用銀行に入り、早々に「この銀行は潰れるだろう」と感じて数ヶ月でやめたそうです。予想が見事に当たりましたね。