『オオカミ少年』(嘘をつく子供)の教訓は一つじゃない

『オオカミ少年』(嘘をつく子供)の教訓は一つじゃない

『オオカミ少年』の教訓は「嘘つきは信用を失う」ということです。

他には災難が来なければ人々は「安全だ」という思い込みを持つので危機感は低下するということもあります。

嘘つきの末路としては他人を信用できなくなることや顔が卑しくなることが挙げられます。

『オオカミ少年』(嘘をつく子供)のあらすじ

ある村に羊飼いの少年が住んでいました。

少年は退屈しのぎに村の人を驚かせようと「オオカミが来た!」と大声で叫びました。

すると村人たちが羊を守るために武器を持って駆けつけました。

しかしオオカミはどこにもいません。嘘だということが分かり帰っていきました。

少年は村人たちが騙される様子がとてもおもしろかったのでまた「オオカミが来た!」と叫びました。

そして村人たちはまた武器を持って駆けつけました。今回も嘘だと分かり「もう少年の言うことは信用しないようにしよう」と決めました。

やがて村に本当にオオカミが襲ってきました。

少年は「オオカミが来た!」と叫びましたが村人たちはまた嘘に決まっていると考えて誰も助けに来ませんでした。

そして村の羊たちはオオカミに食べられてしまいました。

一般的な教訓

人が嘘をつく理由は様々です。
例えば利益を得たい、ミスを隠したい、自分を大きく見せたいなどが挙げられます。

ダークトライアドなどは嘘をつく行為そのものに楽しみを見出していることもあります。
オオカミ少年にもちょっとそんなところがあるのかもしれません。

どんな理由にせよこの物語で人々が得る教訓は「いつも嘘ばかりつくと信用を失うので本当のことを言っても信じてもらえなくなる」ということです。

大人たちに発生した「オオカミ少年効果」とは

『オオカミ少年』のストーリーは村人たちの危機感の低下する過程も炙り出してくれます。

ここ数年は自然災害も多く避難警報が発令される機会も増えました。
大雨や暴風が来る前段階から避難するように呼びかけても実際には何も起こらないこともあります。

こういったことが繰り返されると危機感が低下し逃げなくなってしまう人も出てきます。

このような現象を心理学では「オオカミ少年効果」と呼びます。
本当にオオカミが来たときに誰も出て来なかったのはまさにこの効果です。

『オオカミ少年』の物語は思い込みで判断することの恐ろしさも教えてくれているのです。

嘘つきに与えられる本当の罰

ノーベル文学賞を取ったイギリスの作家バーナード・ショーが「嘘つきに与えられる罰は人から信用されなくなることよりも、人を信用できなくなることだ」と言いました。

人は誰かを判断するときにバイアスが発生します。
これには自分の性格も影響します。

オオカミ少年タイプは自分が嘘をつくことに抵抗がなければ他人もそうだろうと考えます。
そのため相手を信用できなくなります。そしてチャンスを逃すことになります。

「MENTALIST」というドラマの中で「詐欺師は自分の嘘を信じてしまう」というセリフが出てきます。

誰も信用できなくなった人は嘘と真実の区別がつかなくなるのです。
そして破滅をするのです。

嘘つきはそういう顔になる

アメリカの心理学者にポール・エクマンという人がいます。
ドラマ「ライ・トゥー・ミー」の主人公ライトマン博士のモデルになった人なので知っている人もいるかもしれません。

エクマン博士の専門は「微表情分析」です。
顔の筋肉の微妙な変化から言っていることが本当か嘘かを見抜くのです。

表情や仕草から嘘を見抜くという方法は私も様々な場所で応用しています。非常に役に立つテクニックです。
場合によっては会った瞬間に怪しい人を見分けることさえできます。

これは誰でも出来ることです。
直感を信じればいいのです。

嘘をつく時には誰もが特別な表情をします。
嘘つきはいつもその表情することで顔の筋トレがされますので顔つきがそうなってしまいます。
卑しい顔つきになるので相手に警戒されます。

リンカーン大統領が「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」と言ったのはこういうことです。

20代でも30代でも嘘つきは顔に出ます。街中でキャッチセールスを長年やっている人の顔を見れば明らかです。

嘘をついても最終的には何も良いことはないのです。