お願いを聞いてもらうテクニック(米国研究)

お願いを聞いてもらうテクニック(米国研究)

人に何かお願いをしたいときは質問をしましょう。
どんな質問かというと思い出せそうで思い出せないことです。
「あの映画に出てた俳優の名前なんだっけ?」とかです。

喉元まで出ているのに出てこない状態を「舌先現象」といいます。
英語ではTOT(Tip of the tongue phenomenon)現象ということもあります。

コロラド州立大学の実験によると舌先現象が起こっているときはリスク許容度が上がりギャンブルをしやすくなることが分かっています。

実験では思い出せそうで思い出せなそうな80の質問が出題されました。
参加者は平均で44個の間違いを犯し、8個で舌先現象を体験しました。

質問の後でコイントスによるギャンブルをするかどうかも尋ねられましたが舌先現象が起こっているときほど挑戦する確率が高まったのです。

単語や人名を思い出そうとしているときはそれを求めている状態でもあります。
脳は「わざわざ求めるのだから思い出そうとしているものは良いものだ」と予測します。
そこでギャンブルをするか尋ねられるとそれも良いものだと思ってしまうのです。

つまり舌先現象が起こっているときに提示された情報には肯定的なイメージを持ちやすいということです。
なのでそのタイミングでお願いをすればちょっとしたことなら聞いてもらいやすいのです。

とはいえ舌先現象が起こっても10秒後にはギャンブルしたい気持ちは通常レベルまで戻ることも分かっていますから、さっさとお願いする必要があります。

参考文献:The tip-of-the-tongue state bias permeates unrelated concurrent decisions and behavior